定着しないインプラントを除去した後に再治療した、トラブルのリカバリー例

インプラントのトラブルのリカバリー例

インプラントにトラブルが・・・!

あっては困ることですが、実際にそのような事が無いとはいいきれません。

ここでは、トラブルをリカバリーして回復させた例をご紹介します。

定着しないインプラントを除去した後に再治療した例

オレンジの○で囲った部位が、今回のリカバリー事例の対象部位です。このレントゲンの時点では、さし歯です。

その差し歯の隣には以前に埋入したインプラントが埋入されています。そのインプラントには、トラブルは生じていません。


差し歯の寿命がきて、歯の根もこれ以上差し歯を支える事が無理になりました。

そのため、人工の歯根であるインプラントを埋入する事になりました。


この方は既にインプラント経験者だったため、慣れもあったのでしょう。これ以前にインプラントを入れた医院とは別の、格安でインプラントを行う歯科医院で治療を行うことにしたそうです。

しかし、そこでのインプラント治療が定着せず、3回ほどオペをしたにもかかわらず、ぐらぐらしたままの状態が続いたため、もとの歯科医院に相談に来られました。

レントゲンを撮ると、あまり目にしないタイプのインプラントが埋入されていました。

下顎の神経近くまで刺さりそうな深さまで埋入されていましたが、幸いにも神経に損傷はありませんでした。


リカバリーの第一歩として、定着していなかったインプラントを取り除きました。

そして、骨がある程度の固さを取り戻すまで、経過を観察しました。


骨が回復してきたので、新たなインプラント体を埋入しました。

この後、上部構造をかぶせたらリカバリーは完成となります。


リカバリーについて

インプラントのトラブルは、上部構造が欠けただけであれば、その部分を再度作りかぶせるだけで、問題なく使用できるようになります。

しかし、骨とインプラント本体との結合に問題が生じた場合は、リカバリーはそれほど容易ではありません。 インプラントの埋入が行える歯科医院でも、リカバリーについては困難な場合が多いです。

多くは大学病院のインプラントを扱っている科に相談するか、リカバリーが可能な歯科医院を探して相談することになります。

全てのトラブル事例において健康な状態が回復できるとも限りませんし、リカバリーにかかる費用や時間、心的不安など、患者さんの負担は少なくなりません。

そのため、安易に医院を選んで治療を行わず、信頼性の高いインプラントを行ってもらえる歯科医院で治療を受ける事をおすすめいたします。

やや動揺するブレードタイプのインプラントのリカバリー例

インプラント黎明期(昭和60年代)に使われていたブレードインプラントが埋入されています。

長年問題なく使用されてきましたが、少しぐらぐらするとの事で相談を受けました。


ややぐらぐらするとはいえ、除去しなくてはいけないほどの動揺とはいえません。

しかも、ブレードタイプのインプラント体を除去しようとすれば、かなりの量の骨を削る大変な処置になり、その後の回復にも時間を要するでしょう。

この方の場合、隣にきちんと結合しているインプラントが埋められていました。

そこで、上部構造を連結する事で、ブレードインプラントにかかっていた負担を軽減して、動揺なく噛める状態を回復しました。


リカバリーについて

一旦結合したインプラントを除去するのは非常に困難です。

歯肉や骨などインプラント周囲の組織に重篤な炎症が生じている場合、困難でも除去すべきですが、インプラント部の十分なメインテナンスが可能でありブリッジの歯台歯のように支えとして利用できるインプラントが口腔内にあれば、それを利用するのも一つの方法といえるのではないでしょうか。


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