骨との結合、骨結合、オッセオインテグレーション

インプラント体と骨が結合することを、オッセオインテグレーションといいます。 骨結合するタイプが、現在の主流です。

埋入部分の骨と結合して、歯の根として機能します。
画像提供:Nobel Biocare社

歯槽骨埋入されたインプラント体は、骨と直接結合することで、歯根と同様の役割を果たします。
骨とインプラントがしっかりと結びつくことで、天然の歯と同じように噛むことができるようになります。

インプラント体(チタン)と骨が結合することを、オッセオインテグレーション ( osseointegration ) といいます。
骨を表すラテン語 「os , ossa」と、結合を表す英語の「integration」( インテグレーション )が組み合わされて出来た言葉です。

オッセオインテグレーションはすぐに得られるものではなく、徐々に結合していくものです。埋入後3〜4週ほどで安定してきますが、しっかりと結合するのは約3ヵ月後であると言われています。現在では、より早く結合する技術加工が発達してきたため、骨結合までの期間は、早まってきています。

オッセオインテグレーションがおきるまでの治癒期間中は、完成形である上部構造(人口歯冠)を装着するかわりに、仮歯(仮の歯)を装着して過ごすのが一般的です。
仮歯は見た目は普通の歯とかわらないので、日常生活には特に大きな影響はありません。

現在主流のインプラントは、上述のオッセオインテグレーションによって、骨と結合するタイプのものです。この方法が確立されてから、安全性、確実性が高まり、一般に普及するようになりました。

現在の、骨と直接結合するタイプのシステムが確立する前は、予後が悪く、取れてしまった例や、顎の骨にダメージを与えてしまった例がありました。
そのため、10年程前に安全性に問題がある治療法ではないかとの認識が広まった時期がありました。
しかし現在では、骨結合の技術が確立され、治療の部位や難度にもよりますが、95パーセント程度の症例が、十分なオッセオインテグレーションが得られていると報告されています。

歯を支える骨と結合することは、天然の歯のように噛むためにも必要な要素ですが、顎の骨の退化を防ぐ役割ももっています。
刺激を受けない骨は、徐々に吸収されて、薄くもろくなっていってしまうので、 入れ歯の場合は、根がないために刺激が骨に伝わらずに、徐々に退化して変形していきます。
インプラントの場合には、人口歯根を通じて骨に刺激が伝わることで、骨の退化を防ぐことができます。

また、インプラント体はチタン製のものが主流ですが、中にはチタンの周りをハイドロキシ・アパタイト(HA。歯や骨の成分)でコーティングしたタイプのものもあります。それらは、HAインプラントHAコーテッド・インプラントなどと称され、純チタンのものと区別されることがあります。

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