インプラント治療前に、知っておきたいメリットやデメリットについて

治療前に知っておきたい事

メリットもデメリットも把握した上で

インプラントは天然歯のような外観と噛み心地を回復できる治療法です。 部位や術式、医師によって異なりますが、おおよそ90~95%程度の成功率といわれています。 高い成功率の治療であるといえますが、残念ながら100%成功する、とはいいきれません。

今から20年ほど前は、インプラントは今よりずっと成功率も低く、トラブルの質も重篤なものが多い治療法でした。 しかし、その頃は今のように誰でもが治療を選択肢に入れられるようなものではなく、限られた方が受ける高額で特殊な治療のような位置付けで、インプラントそのものが一般に話題になる事はあまりありませんでした。

その後、メーカーや研究機関、歯科医師の努力によって、より簡単に治療が出来て、より成功率も高い治療となりました。 当初は1本100万円前後が相場であったインプラントも、近年では35万円程度が相場になり、より身近な治療となってきています。 それは喜ばしい事ではありますが、インプラント治療の敷居が低くなるにつれ、安易に治療を勧める歯科医師も増え、そのためトラブルも増加してしまうというマイナスの側面も出てきています。

新しくインプラントをはじめた歯科医院でも、適切な治療を行ってくれるところもあります。 しかし、設備も技術も未熟な歯科医院の場合は、比較的容易な症例か、困難な症例かの見極めができないまま治療を開始し、その歯科医師では手に負えない結果を生じさせる場合もあります。 そういった医院では、インプラントを扱う事をやめる場合も多く、自分が治療をしてもらった歯科医院でフォローをしてもらえなくなる事もあります。

インプラントの治療後のフォローは、引き受けてくれる歯科医院もあれば、断られる場合もあります。 様々なインプラントメーカーがあるため、取り扱いのないメーカーのインプラントの患者さんのフォローはできない場合もあるようなので、使用するインプラントメーカーのシェアや信頼性も検討材料に入れたほうがより安心です。

インプラントは埋めて入れたらそれで終了、という性質のものではなく、治療後のメンテナンスや検診など、その後も歯科医院のお世話になる事がある治療です。 できれば、治療完了後も継続してケアや相談に行ける歯科医院で治療を行うほうが安心です。

また、インプラント治療を検討する場合は、口の中の状態だけでなく、全身の状態も関わってくる場合があります。歯科医院でのカウンセリングの際には、持病の有無や服用している薬の有無なども伝えるようにして下さい。

2012年頃にインプラントのマイナス面をクローズアップした報道が次々となされたため、必要以上に怖い治療だと思われる風潮も発生しています。 人の手で行う外科処置なので、全ての症例で100%問題なし、というわけにはいかない以上、良い部分だけでなくマイナス面にも目を向ける事は大切です。 マイナス面も知った上で、メリットとデメリットを比較して、冷静に治療法を検討するのが、望ましいでしょう。


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